引きこもりやニートの若者が、捨て犬を聴導犬に育てる訓練や高齢犬のケアを通して自立を目指す。そんな試みが各地で始まっている。ほかに行き場のない犬たちと向き合う機会を与えることで、自信を引き出したいという願いが込められている。
「スィット(座れ)」
白石智文さん(28)が、シーズー犬「ハニー」(1歳)の目を見て指示を出す。うまくいくと「グッドボーイ(良い子だ)」と声をかけ、背中をなでる。
NPO法人日本補助犬協会が5月に設立した「あすなろ学校」(横浜市)での訓練の一コマ。動物愛護センターから譲り受けた捨て犬と「生徒」が共同生活を送り、耳の不自由な人を手助けする聴導犬を育てていく。
白石さんは関西学院大卒業後、定職に就かず、アルバイト生活を続けた。父親の勧めもあり、国の支援事業でできた若者自立塾「喝破道場」(高松市)に昨年夏入塾。3カ月の合宿を終え、塾で紹介されたあすなろ学校の内容に興味を持った。「僕の接し方でハニーの将来が変わる。この子が不幸な道に戻らないよう、きちんと育てる責任感が出てきた」と笑う。
学生は年2回、最大で5人まで募集する。対象は自立塾や児童養護施設出身の18歳から30歳前後の男性で、1期生は白石さんと22歳の男性の2人。1日2時間ほど、プロの訓練士の指導の下、犬を訓練する。ビジネスマナーや手話などの講座もある。
卒業生は、犬の訓練士やトリマーになることを目指す。犬はユーザー(使用者)との共同訓練を経て、「一人前」の聴導犬になる予定だ。
同協会によると、聴導犬はアメリカで約5千頭、イギリスで約千頭が実働しているが、日本では約20頭のみ。施設長の朴善子さんは「学生と犬が一緒に成長できる環境を整え、より多くの聴導犬を育てたい」と話している。
「スィット(座れ)」
白石智文さん(28)が、シーズー犬「ハニー」(1歳)の目を見て指示を出す。うまくいくと「グッドボーイ(良い子だ)」と声をかけ、背中をなでる。
NPO法人日本補助犬協会が5月に設立した「あすなろ学校」(横浜市)での訓練の一コマ。動物愛護センターから譲り受けた捨て犬と「生徒」が共同生活を送り、耳の不自由な人を手助けする聴導犬を育てていく。
白石さんは関西学院大卒業後、定職に就かず、アルバイト生活を続けた。父親の勧めもあり、国の支援事業でできた若者自立塾「喝破道場」(高松市)に昨年夏入塾。3カ月の合宿を終え、塾で紹介されたあすなろ学校の内容に興味を持った。「僕の接し方でハニーの将来が変わる。この子が不幸な道に戻らないよう、きちんと育てる責任感が出てきた」と笑う。
学生は年2回、最大で5人まで募集する。対象は自立塾や児童養護施設出身の18歳から30歳前後の男性で、1期生は白石さんと22歳の男性の2人。1日2時間ほど、プロの訓練士の指導の下、犬を訓練する。ビジネスマナーや手話などの講座もある。
卒業生は、犬の訓練士やトリマーになることを目指す。犬はユーザー(使用者)との共同訓練を経て、「一人前」の聴導犬になる予定だ。
同協会によると、聴導犬はアメリカで約5千頭、イギリスで約千頭が実働しているが、日本では約20頭のみ。施設長の朴善子さんは「学生と犬が一緒に成長できる環境を整え、より多くの聴導犬を育てたい」と話している。
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